JAMCAのあゆみ
 1970年5月25日、東海メールクワィアー第17回定期演奏会の打ち上げで作曲家三木稔、合唱新聞社編集長佐野公男、東京リーダーターフェル牛尾孝、東海メールクワィアー永井宏男、都築義高の各氏は、男声合唱の現況や展望について夜を徹して話合い、男声合唱界には情報交換、資料検索、委嘱作品、曲の発掘、海外との連携などが必要だということで意見が一致した。JAMCA創立のきっかけとなる一夜だった。
 東京リーダーターフェル1925と東海メールクワィアーは、その準備として1969年と1971年にジョイントコンサートを東京と名古屋で開催した。そして1971年10月10日に設立総会が行われ、清水脩氏を名誉会長とする事、ドイツ・ザールクナッペンコールの受け入れ、JAMCA演奏会を開催する事などが承認された。
 1972年3月、最初の事業となったザールクナッペンコール訪日演奏旅行を成功させ、翌1973年1月には第1回JAMCA演奏会を弘前メンネルコール、男声合唱団東京リーダーターフェル1925、東海メールクワィアー、広島メンネルコール、いらか会合唱団、クローバークラブの参加により開催した。合同合唱として創立記念委嘱作品・清水脩作曲「信濃びとの語りし」が荒木宏明氏の指揮で演奏された。
 第2回演奏会から小田原男声合唱団が加わり、第3回演奏会からは、弘前メンネルコール、男声合唱団東京リーダーターフェル1925、小田原男声合唱団、東海メールクワィアー、広島メンネルコールの5団体により、それぞれの地元で演奏会を持ち回りで開催してきた。また、1982年3月にはベルリンリーダーターフェルを招き、全国各地で交歓演奏会を実現させた。そして創立25周年記念第13回演奏会は、1996年9月、台風による暴風雨警報が出ている中で決行された。合同演奏の創立25周年記念委嘱作品・荻久保和明作曲「幻の雪」は、作曲者自身の指揮により演奏され、感動的な初演となった。
 1997年からは、JAMCA創設の理念に立ち返り、その活動の対象を全国の男声合唱団に拡げた。すなわち、これまでの5団体の地元以外での演奏会の開催、情報の提供を目的とした「じゃむか通信」の発行、フリートーキングの場を提供するためのJAMCAホームページとJAMCAメーリングリストの開設、男声合唱資料のリファレンス、楽譜およびCDの出版などである。
 1999年10月、グリークラブ香川との共催で第14回演奏会を高松で開催した。
 2000年4月には世界合唱連盟に加盟し、その視野を世界に広げるとともに、国内での活動をさらに推し進めることを目的として会員制に移行した。 2001年11月、石川県立音楽堂の柿落し行事の一環として、創立30周年第15回演奏会を金沢メンネルコールと共催にて開催。この演奏会には、全国から多くの会員が初めて参加した。
 さらに、2004年7月には、技術の向上と、会員相互の親睦を図る目的で、東京の「すみだトリフォニーホール」を2日間にわたって貸し切り、男声合唱のためのセミナーと演奏会を開催した。この「JAMCA東京」は、日本で初めての男声合唱だけのフェスティバルで、全国から600人の会員が参加する大イベントであった。
 2006年10月8日には大分県大分市で創立35周年記念第17回演奏会を男声合唱団南蛮コールと共催にて開催。全国から490名の会員が演奏会のために集結した。この演奏会から、開催地域の会員による合同ステージ(九州合同ステージ)が持たれるようになった。
2007年には青森県弘前市で第18回演奏会を開催し、東北地方の男声合唱団による東北合同ステージも含めた熱い演奏が繰り広げられた。
2008年には滋賀県大津市びわ湖ホールに会員700人を集めた大演奏会を開催した。2011年には札幌市においてはじめて北海道で演奏会を開催し、JAMCA演奏会は北は北海道から南は九州において演奏会を開催したことになった。
2013年には長野県岡谷市において第19回演奏会が開催され、長野県内の男声合唱による合同演奏も行われた。ホストのやまびこ男声合唱団による温かいおもてなしは全国から集まった会員の絶賛を浴びた。
2015年には兵庫県伊丹市で第20回演奏会が開催され、久しぶりに東京演奏会形式で行われた。すなわち、全国からの参加者を3つの合同ステージに分け、それぞれ違ったジャンルの合唱曲を観客に演奏を披露した。
 JAMCA演奏会を開催した地域では、その後会員同士の連携が強まり、地域での合唱祭の開催や合唱協会などが設立され、JAMCAが地域の男声合唱の振興に寄与していることを証明している。
 また、創立35周年を記念して、これまでの演奏会の名演を12枚のCDにまとめた「記憶に残る名演奏集」を発売し、全日本合唱連盟「ハーモニー」より推薦をいただいた。続いて、JAMCA会員団体が委嘱した合唱曲を集めた「男声合唱委嘱作品集1&2」を発売し全日本合唱連盟「ハーモニー」より推薦をいただいた。
 2007年5月、全日本合唱連盟60周年記念式典において、これまでの男声合唱に対する活動が高く評価され、感謝状が贈呈された。
 現在、100以上の会員とともに日本の男声合唱活動の振興に寄与する活動を積極的に展開している。
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